草原を思い浮かべてください。
目の前に広がる大きな草原です!
地平線が遠くのほうに見えます..
この大きな草原には草が膝の辺りまで生い茂り、微かに風が吹いています。
その風によって波のように葉が流されています。
風の音がかすかに聞こえます。
とてもすがしがしい冷たくも無く、熱くも無い...どちらかというと生暖かい風が頬をかすめて行きます...
あなたはこの草原を進んで行きます....
この広い広い草原をあなたはずっと進んでいきます。
かなり歩きました...
そろそろ何か変わった景色が見たくなってきました...
今は後ろを見ても、前を見ても、横を見ても同じ途方も無く広がる草原です...
「大丈夫だろうか?」そんな事を考え始めました...
と、その時ですずっと向こうの方に、今度は森のようなものが見えてきました!
あなたはこの森の方に進むことにしました。
木々が生い茂っていて、とても深い森です...
あなたは興味本位にこの森の中に入って行きます...
恐怖心なんて全くありません、この森には何か楽しい発見がありそうです。
ちょっとした探検家気分です。
他の人からみれば危険な森かも知れませんが、あなたは吸い込まれるようにこの森に入っていきます。
森の中をぐんぐん進んでいきます....
木の実や、水溜りを発見しました。
なんか美味しそうな木の実です!
でも採るのは、ここではやめておきましょう...
まだ先の方にいっぱいありそうだし、採ろうと思えばいつでも採れますから...
と、その時です!
なにか聞こえました!
何か生物の鳴き声のようです!
この森に何か生物がいるようです!
それは、何の鳴き声ですか?
が鳴いている...
あなたはその生物の鳴き声を後目に更に森の奥へと進みます
気がついたら、頭が くもの巣 葉っぱ 泥 だらけです!
それに...ちょっと日が沈みかけています...
こまったなぁ...
あっという間に、辺りは暗くなってしまいました...
でも大丈夫!
ちょうど、お月さまが満月だったから、その光で辺りを見渡すことができます...
なんか波の音がします...
波??
こんな森の奥で波の音がするなんて...
気のせいかな?...
あ、やっぱり波の音です!
あなたはその波の音がする方へと進んで行きます...
ええっ!?なんで!?
こんな所に湖があるではないですか??
大きな湖です。
でも向こう岸が見えないわけではなく、微かですが向こう岸で波が対岸にぶつかっていつのが見えます。
なんか不思議です...
あれっ!?
あなたはその時湖の真中辺りに浮かんでいる何かを発見しました...
はっきりは見えませんが、あなたはその時自信を持って思わず言います。
だ!」
浮かんでいるものから、利き手と反対側を見ます...
すると、その方角の岸で、なんとあなたは人がいることに気がつきます。
あれっ!?人がいる??
あんな所で何をしているのでしょうか?
よーく見ると...
をしている...
ここまで人の姿を見なかったのでちょっと安心しました。
帰ろうと思えば何時でも帰れるんだ...
あなたはそんなひとり言を言いました。
...
なんか今、変な音がしました。
「ゴッー」っていう音です。
あ!雷だ!
安心したのも束の間、こんな所にいたら頭の上に雷が落ちてくるよ!
それに、辺りには途方もなく高い木がいっぱいあるから、その木に落ちると電気がこっちまで...
なんて考えている暇はありません!一刻も早く何処かに逃げ込まなきゃ!
あなたは辺りを見回します...
あ!あそこに洞穴があります!ひとまずあそこで...
走って行きましょう!雨まで降ってきました!
あなたが一生懸命走ったおかげでなんとか洞穴で雨宿りする事ができました。
あなたはひとり言を言います
さっきの人は大丈夫かなぁ...
雨音が洞穴の中に木霊しています、パチパチという雨のぶつかる音と地響きのような雷の音です...
いつ雨が止むのかちょっと不安になりましたが、もう半分諦めはついています。
の事なんかこの際考えたって仕方ないのですから...
そう考えると少しだけ開放された気分になり、雨のお陰で一人になれる事にも喜びを感じるのです。
「ゴーッ!!!ドカーン!!!」...
その時です!雷がすぐ近くで鳴り響きました!
目の前が真っ白です。
次の瞬間、チカチカして、もやもやと視界に何も映りません。
なんだ???
冷静に考えてみてください、さっきまであなたは洞穴の中にいました。
で、次の瞬間雷が落ちて真っ白になったかと思ったら真っ暗になったのです。
あれ?
「これが死後の世界???」
でも貴方は全く痛みを感じていません。
試しに手探りで、辺りを触ってみます。
「ああっ!!!」
目の前は壁です!
....
呆然としました。
もし、後ろも壁だったらもうどうする事もできません。
祈る気持ちで後ろを振り返りました。
どうか、ずっと穴が続いていてください。
それはそうです、穴が続いていればそれだけ望みはあります。
手探りで後ろを向き進んでいきます。
まだ1歩、先はあります...
いままでの懺悔のためにこんな仕打ちはあまりにも大きすぎます。
でも祈るような1歩1歩です。
まだ3歩...
少しずつ進んで行きます。
不思議なものです、人間限界を感じるとこんなに今まで知らなかった力が沸いてくるものです。
恐怖を通り越して、ヤケでも生き抜こうとする力に漲るのです。
岩があります。
今感じた自信は恐怖に、、、
右の方に、先がありました。
ホッっとします。
「よっかった...」
その一言しか考えられません。
あ!光です。
ちょっとだけ光を感じます。
上を見上げます、水が落ちてきました。
上まで メートルはあるでしょうか、地上が見えます。
穴の幅は メートルはありそうです。
さっきまでの恐怖はなんだったのでしょうか??
笑いが込み上げてきます...
こんな覚悟した自分から1秒でなんとかなりそうだ。という心境になるのです。
最悪でもこの岩壁を登り、あそこから外へ出る事ができます。
こんな時になんででしょうか?
自分が生きているのを実感します。
目の前に何かあります、コップです!誰かが忘れていったのでしょうか?
飲み水をあの穴から落ちてくる水滴でまかなったとでもいうのでしょうか?
そこにコップがある理由はわかりませんが、そのコップの中に入っている水の分量は
くらい入っています。
なんて暢気な事を考えている場合ではありません、地上へ出なければ...
地上へ出るために、あなたは 一気にジャンプして 一歩一歩慎重に ちょうど落ちていたロープを使って 登りました。
見事地上に出る事ができました。
「あーびっくりした...」
地上に出ると雨はすっかり上がっていました。
と、そこにロウソクを発見しました。
またしても不可解な物が置いてあります。
ちなみにそのロウソクは 火がついています 火が消えています 雨水でびしょびしょで、消えています 雨水でびしょびしょなのになぜか火がついています
ホッとしたあなたは、この冒険の最後に目を覚まします。